美容医療のリスク

整形を受けると将来問題が起こるのか?

美容外科治療で将来起こる問題ですが、ネットなどには顔面崩壊などとセンセーショナルな表現が氾濫していますが、適切な美容外科を受けて、正常な経過を送っていれば「顔面崩壊」を起こすことは絶対にありません。
問題となるのは過剰な治療、過矯正であったり、体の中に残っている医療材料が何かしらの問題を引き起こす場合です。

正常な経過で完結すれば将来問題を引き起こすようなことはありませんので安心して過ごしていただければ良いと思います。ただし、なんでもそうですが、早期の対処が肝心です。ですので、何かしらの違和感を感じた場合などは速やかに医師の診察を受けてください。

過矯正

要はやりすぎです。例えばフェイスリフトやまぶたのたるみを解消する治療を受ける場合にどうせ受けるなら「もっと」という欲がありますよね。その欲を鵜呑みにしてできる限り引き上げてしまおうと言う医師による手術は非常に危険なんです。過剰な引き上げ、過度の矯正と言うのは、実は皮膚に大きなダメージを与えてしまいます。

また、皮膚が思うように伸びなかった場合、その圧力がどこかにかかりますので、不自然な仕上がりになったり、しばらくしてから何かしらの問題を引き起こしてしまうことになるんです。

最新の治療には要注意

最新の治療が良いわけじゃない!
鼻先へのオステオポールの挿入などは簡単でダウンタイムもほとんどないことから一見、良い治療だと考えられますが、10年、20年、その先の安全性は誰が保証してくれるんでしょう。
しかも何かあれば簡単に除去できるという表現が用いられていますが、年数が経てば立つほど組織の巻き込みが強く簡単には除去できません。(挿入直後などは比較的容易に取ることは事実です。)

実際海外では承認されたと言っても国内では未承認です。また、年単位での経過についてはメーカーも評価していません。
あくまで自己責任による治療となっているんです。
このような医療材料というのは実はすごく多い。非吸収性のフィラーなどは韓国で流行った後、日本にも流入してきましたが、トラブルが頻発し結局は安全性を保障、担保できるものがないということで、日本美容外科学会などは推奨しないという内容の声明を出したり、豊胸で扱うインプラントについても使用禁止措置が取られるなどトラブルがないということではありません。

もちろん、現段階ではトラブルがない、安全であろうということで利用しています。結局は何か問題を引き起こせばその被害を被るのは治療を受けたあなた自身です。きれいになることは本当に素晴らしいことでしょう。しかし、安易な治療やリスクの潜んでいる治療はやはり慎重に受けるべきであると考えます。

最後に

大切なのはインフォームドコンセントセカンドオピニオンです。
インフォームドコンセントとセカンドオピニオンをしっかりと受けることによってトラブルは大幅に解消することができるということを知っておきましょう。

インフォームドコンセントで治療に対しどのような方法があるのか?将来的なリスクまで知ることで選択肢が増えます。また、そのような説明をしっかりしない医師、私に任せてくれれば大丈夫!と言う気軽な医師は非常に危険であると言うこと。
なのでそれを確認する意味でも他のクリニックの医師の意見、セカンドオピニオンを受けることは非常に大切なのです。