Vライン形成ってどんな治療なの?
Vライン形成の実際の方法についてお話ししましょう。
まず、始めにお口の中からアプローチしていきます。歯茎の根本部分の粘膜を切開し、さらに奥深くまで進んでいき下顎の骨を露出させます。骨というのは骨膜で覆われています。そのため骨膜を剥がせば簡単に骨だけを露出させることができるんです。
骨を露出させたらあとは予定しているデザイン通りに骨を削っていきます。
クリニックによっては、骨を削る方法や特殊な機械の使用によって特別感を強調するところもありますが、それはほとんど意味がありません。骨切りは職人作業です。彫刻家が美しい作品を作ることを考えて下さい。作品にデザインを描き、ノミと金槌で削っていくだけの作業です。骨切りも同じです。何で削るのかではなく、どんな形に削るかということ、仕上がりをイメージしながらデザインを描けなければ美しい、理想のフェイスラインには仕上がりません。結局はデザインセンスが最大限仕上がりの結果に影響するものなのです。
デザイン通りに骨を削ったら、内部をしっかりと洗浄し、傷を丁寧に縫合してVライン形成の手術は終了です。
術後は必要に応じてドレーンという管を挿入し、血液やリンパ液が貯まるのを予防します。そうして顔全体、フェイスラインを中心に包帯や専用のフェイスマスクなどを使って圧迫します。
Vライン形成の料金について
顎先をツンと尖らせてVの字型に変える「Vライン形成」は顎先だけ削れば良いタイプと、さらにエラ部分まで広げ広範囲に削る必要があるタイプがあります。顎先だけ削るのであれば通常のアゴ削りですので60万円前後で済みますが、エラ部分まで広げるとなるとやはり高額になってしまいます。
Vライン形成の治療費用:120〜160万円
また、アゴ・エラの両方を同時に削る場合、その手術ができる医者となると少なくなるため、クリニックによっては外部の医師に委託するため高額な価格設定にせざる得ないということもあるんです。
輪郭の整形『Vライン形成』の質問集
Q&A
骨を削って顎先をツンと尖らせたい。顎先をV型にしたい。でもやっぱり手術は怖いし不安も募る。ここではそんな方の不安や疑問を少しでも解消できるよう『Vライン形成』に関するさまざまな疑問にお答えします。
- 顎先をツンツンにしたいです。骨切りで大丈夫ですか?
- ツンとした顎先ですが、骨切りだけでは難しいタイプもあります。顎削りで顎先の骨をツンと尖らせても皮膚や筋肉に厚みがあると、土台となる骨がいくら尖っていてもツンとなりにくい場合があります。その場合は、骨切りだけではなく、先端にヒアルロン酸を注射するなどして微調整することも必要になることがあります。
- 将来たるみやすくなったりしませんか?
- 顎削りで顎のボリューム、サイズダウンをするとどうしてもたるみのリスクは高くなります。しかし、元々顎が小さい傾向の人は弛みやすいことなので、たるみのリスクがあるからと言ってアゴ削りを受けないということとは違うと思います。たるみはマッサージやレーザーやハイフなどで解消できますので、顎先を整えたいという目標、希望がある場合は積極的に治療することをお勧めします。
- 元々顎が短いです。顎先を尖らせることはできますか?
- 顎先を尖らせるというのは、下顎全体のフォルム、バランスで考えなければいけません。状態によっては骨切りではなく、アゴプロテーゼやヒアルロン酸注射で尖らせることが望ましい場合もあります。
大切なのはあなたにあった治療法を正しく選択することです。失敗しない、トラブルに巻き込まれないようにするには、治療を受ける前にセカンドオピニオンとして複数の医師の意見を参考にすることです。