「シリコンだと不自然に見えそうで不安…」
「もっと柔らかくて、自分の組織になじむ素材があれば…」
そんな希望に応えるのが、ゴアテックス(ePTFE)を使った隆鼻術です。
ゴアテックスは医療用にも広く使われている安全性の高い素材で、鼻筋に自然になじみやすく、柔らかさと定着性を兼ね備えているのが特徴。硬さが気になるシリコンと比べて、よりナチュラルなラインを求める方に選ばれています。
ただし、素材の性質上、修正が難しい場合があるなどの注意点も。
ここでは、ゴアテックス隆鼻の特徴・メリット・注意点まで、初めての方にも分かりやすく解説していきます。
ゴアテックスで鼻を高くする
1. ゴアテックス隆鼻とは?
鼻の整形にはさまざまな方法がありますが、より自然な仕上がりを求める方に選ばれているのが「ゴアテックスを用いた隆鼻」です。医療用素材としても使われているゴアテックスは、もともと心臓の手術や人工血管としても使われてきた極めて安全性の高い素材の医療材料の一つ。鼻の形になじみやすく、自然な見た目に仕上がるのが特徴柔らかくなじみやすいのが特徴。
ここでは、その特徴やシリコンとの違いについて解説します。
ゴアテックス素材のいいところ
ゴアテックスはスポンジのようにやわらかく、鼻の骨や皮膚にしっかりフィットしてくれます。そのため「入れてる感じ」が出にくく、見た目もさわり心地も自然に仕上がります。また、なじみやすいということから、シリコンプロテーゼは再現できなかった広範囲におよぶ高さの調整ができます。そのため眉間部分の高さまで自由に調整することができます。
安心できる医療素材
ゴアテックスは、体にやさしい素材として、医療の現場でも長年使われています。体になじみやすく、アレルギーなどのトラブルが起きにくいと言われています。
シリコンとの違いは?
シリコンプロテーゼがカッチリした形を出しやすいのに対して、ゴアテックスは「より自然でナチュラルな高さ」を出すのに向いています。
また、ずれにくく固定しやすいという利点がありますが、反対に一度入れると取り出しにくいという注意点もあります。
2. ゴアテックス隆鼻のメリット・デメリット
「やってよかった」と思える手術にするには、良い面だけでなくリスクも知っておくことが大切です。ゴアテックスには自然な感触やズレにくさなどの魅力がありますが、反面、注意が必要なポイントもあります。このパートでは、メリットとデメリットをわかりやすく整理してお伝えします。
メリット:自然な仕上がりと高いフィット感
ゴアテックスはやわらかく、鼻の骨や皮膚になじみやすいため、仕上がりがとても自然です。触ったときも「異物感」が少なく、周囲に気づかれにくいのも魅力です。
また、素材が鼻の組織にしっかりなじむので、ずれにくく安定感もあります。
メリット:体への負担が少ない医療素材
長年、心臓や血管の手術などでも使われてきた医療用の素材なので、アレルギーのリスクが低く、体に優しいとされています。美容目的で使われる素材の中でも、安全性の高さは大きな強みです。
デメリット:抜去(取り出し)が難しい
ゴアテックスは体内になじむ分、いざ取り出したいとなったときに簡単ではありません。皮膚や組織と一体化しているため、シリコンのようにスムーズに取り出すことが難しく、再手術になることもあります。
デメリット:修正がしづらい
シリコンよりも柔らかい分、しっかりした高さや形を出すのがやや難しく、細かいデザインの微調整には限界があります。また、希望通りの形にならなかった場合の修正手術も慎重に検討する必要があります。
治療の流れ
ゴアテックス隆鼻を検討する際に、事前に治療の流れを把握しておくことはとても大切です。
「どんな準備が必要?」「当日はどんなことをするの?」「術後はどれくらい休めばいい?」といった疑問を解消しておくことで、手術に対する不安を減らし、安心して治療にのぞむことができます。
ここでは、カウンセリングから術後のアフターケアまで、ゴアテックス隆鼻の基本的な流れをご紹介します。
カウンセリング
まずは医師とのカウンセリングから始まります。希望する鼻の高さや形、過去の美容施術の有無などを確認し、ゴアテックスが適しているかを判断します。
不安なことや気になる点があれば、この時にしっかり相談しましょう。
デザインと手術の説明
理想の鼻のラインを元に、どこをどのように高くするか具体的なデザインを決めていきます。使用するゴアテックスの厚みや長さなども含め、手術内容やリスクについて医師から丁寧な説明があります。
手術当日
局所麻酔または静脈麻酔のもと、鼻の穴の中から切開し、骨の上にゴアテックスを挿入します。手術は1〜2時間程度で終了することが多く、入院は不要です。
術後は固定のためテーピングを行い、腫れや内出血が出ることがあります。
術後の経過観察とアフターケア
手術後数日〜1週間で腫れや痛みが落ち着いてきます。抜糸(縫い目がある場合)は1週間程度で行い、完成までは約1〜3ヶ月かけてなじんでいきます。
定期的にクリニックで経過を確認し、問題がないかをチェックしていきます。
3. 向いている人・向かない人
どんなに良い素材でも、すべての人に向いているとは限りません。ゴアテックス隆鼻に向いている人と、そうでない人の特徴を理解することで、自分に合った選択がしやすくなります。このパートでは、適応の見極め方をお伝えします。
**– 自分に合っているのかを見極めるポイント**
・皮膚が薄い人には特におすすめ
・大きな変化を求める人にはやや不向きな場合も
向いている人
自然な仕上がりを重視したい方
シリコンに比べて柔らかく、周囲の組織となじみやすいため、より自然な鼻のラインが得られます。
皮膚が薄めでシリコンでは浮き出る可能性がある方
ゴアテックスは柔らかくなじむため、皮膚の薄い方でも違和感が出にくいとされています。
ズレにくい素材を希望する方
ゴアテックスは組織と一体化しやすく、シリコンに比べてズレが起きにくいという特長があります。
向いていない人
将来の抜去・修正を視野に入れている方
組織と一体化しやすい反面、シリコンに比べて抜去・再手術がやや難しくなることがあります。
はっきりした高さやボリューム感を求める方
やわらかい素材のため、大きくボリュームを出したい場合はシリコンの方が適していることもあります。
感染リスクに不安がある方
ごく稀にですが、異物反応や感染のリスクもゼロではありません。衛生管理の徹底と医師の経験が重要です。
4. 手術の流れとダウンタイム
ゴアテックス隆鼻を受ける際には、事前のカウンセリングから術後のケアまで、いくつかのステップを経ることになります。ここでは、手術の流れや術後の腫れ、ダウンタイムの過ごし方についてご紹介します。
– 初診から手術、アフターケアまでの流れ
1. カウンセリングと診察
まずは医師とのカウンセリングからスタートします。鼻の形や高さ、理想とするイメージについてじっくり相談し、自分に合ったデザインを一緒に決めていきます。また、ゴアテックス素材の特徴やリスクについての説明もこの段階で受けます。
2. 施術日の決定と術前準備
カウンセリング内容に納得し、手術を受けることが決まったら施術日を予約します。必要に応じて、血液検査や既往歴の確認が行われます。術前には、飲酒や喫煙、サプリメントの摂取など、控えておくべき注意事項が案内されます。
3. 手術当日
局所麻酔、または静脈麻酔を使用して痛みを抑えた状態で施術を行います。鼻の内部(鼻孔の中)を切開し、骨格に沿ってゴアテックスを挿入・固定します。手術時間はおよそ60分〜90分ほどです。
4. 術後の経過観察と帰宅
施術後はクリニック内でしばらく安静にした後、問題がなければそのまま帰宅可能です。鼻にギプスやテーピングが施されるため、当日は無理せずゆっくり休むことが推奨されます。
5. ダウンタイムと抜糸
腫れや内出血は数日から1週間ほどで徐々に落ち着きます。術後5〜7日ほどで抜糸が行われ、その後の経過を見ながら数回の通院があります。メイクや洗顔など、普段の生活に戻るタイミングは医師の指示に従いましょう。
ゴアテックス隆鼻のダウンタイムとリスク
ダウンタイムの目安と過ごし方
ゴアテックス隆鼻の手術後には、ある程度の腫れや内出血が発生します。特に術後2~3日は腫れのピークとなるため、冷やすなどのケアが大切です。ギプスやテープ固定は術後3~5日程度行い、その後は徐々に日常生活に戻っていく形となります。メイクは術後1週間ほどで再開できることが多く、抜糸も5〜7日ほどで完了します。
仕事復帰の目安は1週間前後が一般的ですが、見た目を気にされる方は10日程度の余裕を見ておくと安心です。マスクの着用でカバーできるケースも多いため、工夫次第では早めの社会復帰も可能です。
起こり得るリスクと注意点
ゴアテックスは非常に安定した素材ですが、まれに以下のようなリスクが発生する可能性があります。
- 感染症**:術後のケアを怠ると、細菌感染を起こすことがあります。抗生物質の服用や清潔な環境を保つことが重要です。
- **ずれ・浮き**:正確に固定されていない場合、素材がずれる・浮くといったことが起こり得ます。経験豊富な医師の施術を選ぶことでリスクを大きく減らせます。
- **違和感や異物感**:術後しばらくは鼻の違和感を覚える方もいますが、多くは時間の経過とともに落ち着きます。
- **アレルギー反応**:ゴアテックスは医療現場でも多用されている安全な素材ですが、まれに体質によっては拒絶反応を起こす可能性があります。
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次は「仕上がりと満足度の目安」、または「他の方法との比較」に進めましょうか?
5. 費用相場と保険適用の有無
美容整形の費用はクリニックによって差が大きく、内容をよく確認することが大切です。このパートでは、ゴアテックス隆鼻の一般的な費用相場や、料金に含まれる内容、保険適用の有無について説明します。
– 料金の目安と含まれる内容を知ろう**
・費用帯(例:30万~70万円程度)
・保険適用不可(美容目的のため自費診療)
6. よくある質問
実際に手術を検討していると、細かな疑問がいろいろ出てくるもの。ここでは、ゴアテックス隆鼻に関する「よくある質問」を集めて、できるだけ具体的にお答えしていきます。
**– 気になるポイントを事前にチェック**
・「シリコンとの仕上がりの違いは?」
・「将来除去したくなったら?」など
7. 他の選択肢と比較したい方へ
ゴアテックスだけが隆鼻術の選択肢ではありません。目的や仕上がりのイメージによっては、他の方法の方が合っている場合もあります。ここでは、シリコンプロテーゼやヒアルロン酸注入など、他の選択肢と比較してみましょう。
**– 他の隆鼻術との比較パート**
・ヒアルロン酸注入やシリコンプロテーゼとの違い
・「自然さ」重視の人にはゴアテックスが合う
8. まとめ:自分に合った素材選びを
理想の鼻を手に入れるには、見た目だけでなく、素材や手術方法、そして医師との相性も重要です。このまとめでは、選択のポイントをおさらいし、自分に合った方法を見つけるためのヒントをお伝えします。
**– 長く付き合う鼻だからこそ慎重に**
・素材、術式、医師選びの重要性を再確認