美容外科には他の診療科とは違ういくつかの特殊性があります。
自由診療であると言うこと
自由診療というのは保険外の診療行為であることから、厚生労働省による管理監督が緩い。もちろん、昨今はさまざまなトラブルが露呈してきたことから何かしらの動きは出ているもののだからと言って大きな変化が起こったわけではない。
自由診療という枠組みは、未承認薬などを医師個人の責任として輸入し治療するという大きなメリットもあるが、見方を変えればよくわからない薬や医療材料でもあっても簡単に入手することができ、危ない治療、怪しい治療を提供できる環境を作ってしまう。
自由診療というのは、良いことも大きいが、抜け道をうまく利用すればとんでもない治療も簡単に実施できてしまうのが現実である。
他の診療科とは違う膨大な広告費
美容外科は治療技術や提供する医療サービスの良し悪しで争うことはない。なぜなら、技術や品質を比較する方法がない。一方通行としか言いようのないSNSやインフルエンサーを上手に利用し、口コミ評価等で左右される客を尻目に多くの美容外科は膨大な広告費を費やし、集客の努力をしている。
膨大な広告費を費やすために無理な集客方法を取ったり、本来であれば医療技術や治療の質を高めるためにかけるべき費用を、広告費用に費やさないといけないという誤ったサイクルに陥っているところも少なくない。
医療サービスの品質が本当にわからない
医療サービスの品質というのは全くわからない。家電や家具を売るのと同じ感覚で医療を提供している医師も多く、中には安い料金を提示したり、交通費サービスなどの無駄なサービスで顧客を誘い、言葉巧みな話術とお得意の「あなたの状態は」という個体差などの理由を付け、結局は高額な金額まで引き上げるというようなケースも少なくない。
そう言った手法だけを真似する医者も多く○○手法と系統で揶揄されているクリニックもある。本来であれば高度な医療技術を盗んで治療技術、医療サービスを高めるのだが残念なことである。
ホームページでは本当に医療サービスの質が全くわからないのが現実なのです。