脂肪吸引の実際
脂肪吸引の実際の方法についてご紹介します。
OPERATION-1デザイン
脂肪吸引で大切なのはデザインです。どの部分をしっかりと吸引するのかと言うこと明確にするために体に印をつけていきます。このデザインで仕上がりが決まると言っても間違いではありません。
医師と話し合いながらデザインを描いていきますので、ご自身の要望は細かく、丁寧に医師に伝えましょう。
OPERATION-2吸引口の作成
まず始めに吸引口を作成する部分に局所麻酔の注射を打ちます。そうして皮膚を数ミリ切開し、剥離し皮下の脂肪層まで進んでいきます。吸引口にはスキンプロテクターを装着・固定します。
脂肪吸引は吸引カニューレの摩擦によって皮膚にダメージを与える可能性があるため、必ずスキンプロテクターを利用します。
OPERATION-3チューメセント液の注入
吸引口からチューメセント液を吸引する脂肪組織に注入し、浸透させていきます。
チューメセント液とは、麻酔薬、止血剤、腫れどめなど数種類の薬剤混ぜ合わせた混合薬のこと。主な用途は脂肪組織の間に浸透させることによって脂肪をふやかし、皮下脂肪をより効果的に吸引しやすくすると同時に、止血剤で出血を最小限に留め、腫れを最小限に抑える脂肪吸引のテクニックの一つです。ウエットメソッドやハイパーウエットメソッドとも呼ばれています。
OPERATION-4脂肪吸引
数種類のカニューレ(脂肪吸引管)を使い分け、それぞれの脂肪層ごとに細かく丁寧に皮下脂肪を吸い取っていきます。
OPERATION-5ドレナージ
脂肪吸引によって出血を引き越しますし、最初に注入したチューメセント液も残っています。これらがあると腫れを助長してしまいますので、脂肪吸引が完了したら速やかに余分な水分を搾り出してスッキリとさせます。
このドレナージが術後の腫れを最小限にとどめるポイントの一つです。
OPERATION-6吸引口の縫合
吸引口には1センチ程度の切開を加えていますので、傷口を縫合します。また、必要に応じて皮膚のトリミングを行います。
脂肪吸引の安全性について
脂肪吸引は怖い、危険という印象を持っている方も多いでしょう。でも本当に危険な治療なんでしょうか?
そんな事はありません。脂肪吸引は歴史があり、治療効果は非常に高く満足度も十分にある治療です。
しかし、脂肪吸引の事故が報告されていたり、SNSやネット上でのトラブルや失敗事例もよく目にします。当然それを見てしまうと脂肪吸引って危険だなって感じてしまうのは当然です。
本当に脂肪吸引は危険なのか?
繰り返しますが、脂肪吸引は皮下脂肪を吸い取るだけの治療です。脂肪は除去したところで体に何ら害を及ぼすことはありません。ですので脂肪吸引という治療そのものは危険じゃないんです。
問題なのはそれを行う医師の技術や経験、安全性を担保できない医師や美容クリニックで脂肪吸引を受けることが危険なんです。
脂肪吸引の効果・満足
脂肪吸引の効果ですが、実感できるまでにそれ程の時間はかかりません。腫れの状態によっても違いますが、早い人だと脂肪吸引の術後3、4日で細くなった変化に気がつくでしょう。
脂肪吸引は非常に満足度の高い治療です。皮下脂肪を丁寧に吸い取れば確実な効果を出すことができるためです。そのために必要なことは医師選びです。やはりより高い満足度を得るためには技術力の高い医師を選ぶことが必要となります。
脂肪吸引術後の経過
脂肪吸引の術後の経過についてご説明します。
仕上がりまでの経過
脂肪吸引の術後の経過ですが、吸引量、吸引範囲で腫れや内出血の程度は変わってきます。ここでは脂肪吸引全般の経過についてご紹介します。各部分における脂肪吸引の経過はそれぞれの部位の脂肪吸引の紹介ページで紹介しています。
吸引部の状態
吸引部の状態ですが、術後4、5日は腫れや内出血があるため細くなったという変化は実感しずらいです。抜糸が1週間後にありますが、その頃には腫れがある程度落ち着きますので少しずつ効果を実感することができます。
10日頃からは吸引した部分に硬くなり始めます。これは吸引した部分の総称治癒の経過の一つで一時的に硬くなります。マッサージすることで回復は早まりますが、そのままにしておいても時間が経てば柔らかくなります。
内出血
脂肪吸引の術後の内出血はほとんどの方で出ると考えて良いでしょう。術後2、3日で出現しますが、脂肪層は深い部分にあるため、3、4日以降で出現する場合もあります。いずれの内出血であってもすべて1週間程度で消失します。内出血は残ったりなんらかの後遺症となることはありません。
腫れ
術後の腫れは当日の夜間から翌日にかけて強く起こります。2、3日がピークで1週間程度6、7割の腫れが落ち着きます。吸引料や吸引範囲によっても違いますが、顔などの脂肪吸引の場合は1週間でほぼ腫れは無くなりますが、太ももやふくらはぎは吸引量が多いため腫れが落ち着くまでに少しお時間を要することがあります。
痛み
術後の痛みは強い筋肉痛のような痛みです。内服で痛みは抑えることができます。クリニックによっては内服だけではなく、シール等の強い痛み止め(医療用麻薬)を処方してくれるところもあります。
脂肪吸引の副作用・リスク
どんな治療であってもリスクはあります。それは脂肪吸引でも同じこと。ここでは脂肪吸引で起こりうるリスク、問題点についてご紹介します。
表面の凹凸
脂肪吸引の術後に表面部分の凹凸ができてしまったというトラブルは少ないことではありません。どうして凹凸が起こるのかというのは単に技術的な問題です。脂肪吸引で吸い取る皮下脂肪の層が浅いと皮膚表面の凹凸を作りやすくなります。
皮膚表面の凹凸の修復については、再度脂肪吸引でその凹凸を均すように仕上げる場合もありますし、酷いケースですと脂肪注入で陥没部分を補填することで修復は可能です。
仕上がりが不自然
仕上がりが不自然という状態というのは、左右差であったり、痩せたけれども細くなった部分が不自然に陥没、凹んでいるなどの状態です。それぞれの状態によって修復することは基本的には可能です。
2021.08.02
脂肪吸引にはいくつものリスクや問題点があります。大切なのはそのリスクを正しく知るということ。医師の言い回しの良い言葉に騙されないことが脂肪吸...
完成の先にあるもの

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脂肪吸引の名医・お勧めクリニック
クリニックの選び方
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脂肪吸引に対する疑問・質問
Q&A
脂肪吸引をもっと知りたい、脂肪吸引を受けてみたいけどやっぱり怖いし不安も大きい。ここでは脂肪吸引に対し、さまざまな悩みを抱えている方のために少しでも不安を解消できるよう脂肪吸引について解説しています。是非参考になさって下さい。
- 効果について不安です。痛い思いをして効果が少ない、最悪効果が無かったなんてことにはなりませんか?
- いいえ、脂肪がきちんと吸引できれば必ず効果を実感することができます。脂肪吸引の前に想定吸引量を確認し、脂肪吸引の適応があると判断されれば効果は確実にあります。脂肪吸引で失敗しないために大切なのはカウンセリングです。最低でも3つ以上の美容外科で診察を受け、脂肪吸引の適応、効果を確認することも大事です。
- ダウンタイムはどれくらい必要ですか?
- 脂肪吸引のダウンタイムですが、吸引場所、吸引する範囲によって大きく違います。例えばお腹の脂肪吸引でウエスト部分だけだと基本的には翌日から仕事ができるレベルの負担です。しかし、太ももの脂肪吸引の全周法で想定吸引量が2,000mlを超えるような場合ですと4、5日程度のお休みが必要です。
脂肪吸引以外の部分痩せ

脂肪溶解注射
部分痩せの方法は脂肪吸引だけではありません。脂肪を溶かして部分痩せするメソセラピー(脂肪溶解注射)という治療もあります。
脂肪溶解注射